言うまでもなく、太陽は太陽系の中心に位置する恒星として、太陽系に属する全ての惑星にそのエネルギーを供給しています。中でも、人類の住む地球にとって、この太陽の供給するエネルギーは不可欠のものであり、その光と熱が、人類ばかりではなく、地球に生きる全ての生物の命の源となっているのです。従って、この太陽が供給している光と熱のエネルギーが途絶えてしまえば、地球上の全ての生き物は死滅してしまい、地球は死の惑星と化してしまうでしょう。この太陽の光エネルギーである太陽光を利用して、発電機を必要とせずに、太陽の光を直接に電力に変換してしまうことで、電力を発生させてしまうという画期的な発電方式であるものが、太陽光発電なのです。
このために、太陽光発電は、同じ太陽エネルギーによる発電でありながら、従来の火力発電などと同様に、発電機によって電力を作り出す方式である太陽熱発電とは、その発電原理が根本的に違っているのです。太陽熱発電は、太陽の熱エネルギーで湯を沸かして高圧蒸気を作り、その蒸気の圧力で発電機のタービンを回して発電する、という火力発電などと同じ気力発電という従来方式の発電方法ですから、太陽エネルギー発電とは言っても、文字通りに太陽エネルギーそのものを電力にする、といったものではありません。これに対して、太陽光発電は、太陽の光エネルギーを直接、電力にしてしまう、という文字通りの太陽エネルギー発電、と言えるものなのです。