リノベーションとリフォームを混同しがちですが、リノベーションはリフォームより大掛りの改築を行ったり用途変更などをする事です。そこで木造建物や木造住宅のリノベーションをする時の注意点を考えて見ましょう。まず間取りやデザインを考えながら計画を進めるようにしますが、構造的なことも検討するようにしましょう。リノベーションの対象となる様な建物や住宅は、築年数もかなり経過した建物で柱や梁だけを生かして改築しようとする場合が多いでしょう。
ほとんどの壁を撤去するようであれば、耐震補強も計画するようにしましょう。古い建物は新しい耐震基準とは大きくかけ離れているので、新しい耐震基準に適合するように構造補強をしましょう。この構造補強の部材も建物の部材と色合いや質感を合わせて、古い部材である柱や針と同様にデザインすると良いでしょう。例えば構造補強に筋交を入れる場合は、この筋交をわざと表に現してデザインすると良いでしょう。
梁の補強などもわざと表に出すことによって、格天井風にデザインする方法もあるでしょう。このように補強材と前からの柱や梁をうまくデザインすると、新しい感覚の室内に生まれ変わらせる事もできるはずです。構造材を間仕切り壁と融合させたりして、間取りを取ってやる方法もあるはずです。耐震のために入れた構造材であっても、デザインのひとつとして表してやると面白い間仕切りが出来るのではないでしょうか。
リノベーションで耐震構造にすると共に、構造材までデザインすると素敵な空間が出来るでしょう。